豊胸

豊胸術(プロテーゼ挿入)の特徴

シリコンプロテーゼによる豊胸術は、“半永久的な効果を望む方”や “大きな乳房を望む方(おおむね2カップ以上)”には最も適した手術であると考えています。プロテーゼの製品自体の開発と、手術手技の向上により、挿入物があるとは感じさせない自然な仕上がりにすることができ、手術後の傷跡もほとんど目立たなくすることが可能になっています。

製品の改善点は「シリコンの性状」、「シリコンを包むバッグ表面の性状」、「シリコンプロテーゼ自体の形状」などです。

ソフトコヒーシブシリコン

以前は、シリコンジェルバッグが強い外力などにより破損した場合、中のシリコンジェルが流れ出してしまい、乳房の形態が悪くなったり、被膜拘縮を起こしたりすることがありました。コヒーシブシリコンは、仮にバッグが破損した場合でも、形状が記憶されたままで、流れ出ずにそのままの形を維持してくれます。

テクスチャードタイプ

従来品ではバッグの表面が、ツルツルとしたスムースタイプが多く流通していましたが、バッグ周囲の線維性被膜形成によって被膜拘縮が起こりやすい形状でした。被膜拘縮を予防するために、手術時の剥離範囲を広範に行うことや、手術後の乳房マッサージなどで発生率を低下させる努力を行っていました。
現在ではバッグ表面がザラザラとした、テクスチャードタイプが主流となり、被膜拘縮の発生率が激減しました。また、手術時の剥離範囲も広範に行う必要がなくなったため、手術後の回復も早くなりました。

アナトミカルタイプ

バッグの形状は、ほぼ円錐形の“ラウンドタイプ”と、こぼれ落ちる涙の形をした“アナトミカルタイプ”があります。実際の乳房は、お椀をひっくり返したような円錐形ではなく、涙型ですので、後者のアナトミカルタイプがより自然ですが、好みにもよりますので自由に選択していただけます。

プロテーゼの挿入位置

手術手技に関することで、シリコンプロテーゼのバッグを入れる位置には“乳腺下” “大胸筋下” “筋膜下”の3種類があります。最近では製品の質感が向上していることもあり、乳腺下に挿入することが多くなりましたが、患者様の体格やご希望を考慮して、最も美しく仕上がる方法をご提案致します。

[施術の副作用(リスク)]
術後の腫れ、むくみ、内出血、血腫、効果の個人差、瘢痕、胸部の瘢痕・変形、皮膚壊死、左右差、被膜拘縮、挿入人工物の感染、挿入人工物の変位、挿入人工物の破損、乳房の形態等が希望と異なる、大細胞性白血病などのリスクがあります。

[施術の費用]
豊胸術(シリコンプロテーゼ挿入) ¥1,000,000(税込)

監修医師

院長 池本繁弘