今回はほくろの除去手術の話です。
本題の前によく「ホクロをレーザーで取ると傷跡が残らない」とか「ほくろのレーザー治療は最新治療」などと聞く事が多いですし、そのように宣伝しているクリニックや医療機関がありますがそれは大きな間違いです!
ほくろを取れば必ず傷跡が残りますし、多くのクリニックで行われているほくろのレーザー治療は20年前から全く進歩していません。
この件については後日このブログで詳しくご説明致します。
さて最近、皮膚科などで「このほくろはうちでは取れない」「難しい場所にあるので形成外科で切除してもらえ」と言われて当院に診察におみえになる患者様が増えて参りましたので形成外科におけるほくろ除去手術について詳しくご紹介する事にしました。
ほくろは皮膚のできものです。皮膚のできものを切除すれば皮膚欠損を生じます。
小さな皮膚欠損であれば医師なら誰でもある程度の結果をもって治療する事は可能です。
ところが大きな皮膚欠損を普通の医師が治療を行うと変形を生じたり、目立つ傷跡を残す事になります。
皮膚外科手術における形成外科の基本は
機能を障害せず!
変形を残さず!
傷跡を奇麗に!
です。
ここに代表例を呈示します。
今回も「同じお悩みの方々のためになるよう」ご自身の手術や治療のお写真を提供してくださった患者様に感謝致します。ありがとうございました!
まずはじめに上くちびるから左頬にかけての大きなほくろの患者様です。
ほくろ除去手術前の状態です。非常に大きなほくろですね。
一般に、シワの方向に傷跡が出来る様に切除を行うと傷跡が目立たないとされています。
ところがこの患者様の場合はそれは間違いです。
法令線に沿って傷跡をつけてしまうと、口びるがひきつれてめくれ上がってしまう結果になります。
そこで池本形成外科・美容外科では
この様にホクロの除去手術の切開線をデザインします。
手術後の傷跡を奇麗になるような手術が出来るからこそ、このような大胆な切開線をデザインする事が出来ます。
手術後3ヶ月の状態です。
ホクロが大きかっただけに傷跡の一部がまだ若干赤みを帯びています。
大きなホクロを除去したにもかかわらず、口びるや鼻の変形を認めません。
また、傷跡も全く目立たないのがお解りいただけますでしょうか。
もちろん「ほくろを再発無く除去する」が最も大切ですので
患者様にも大変満足していただいております。
このような大きなホクロに対してだけでなく、どの様な小さなホクロ・イボ・皮膚のできもの・皮下のできものについても池本形成外科・美容外科はこういう技術を持って皆様をお待ちしております。
「形成外科だから奇麗に取れるほくろ!皮膚科では除去できないホクロ(第2回)」はまぶたのほくろについてのご紹介です。
これも切除するのが難しい手術の一つです。
当然、形成外科以外では
機能を障害せず!
変形を残さず!
そして傷跡を奇麗に!
切除するのがあたりまえです。
さて、形成外科専門医・美容外科専門医の私はまぶたのほくろに対してどのように手術を行っているか乞うご期待です!