院長ブログ

ハム目修正はお任せあれ!

今回はいわゆる「ハム目」の修正について解説したいと思います。

ところが「ハム目」とは正式な用語ではなく医学的な定義がありません。

従って患者様によって気にされている内容、「ハム目」の意味が異なります。

ご自身お悩みを具体的に医師に伝えることで、あなたの「ハム目」の内容を医師と共有することができます。

悩みを明確にして医師と共有することが二重修正手術成功の秘訣です。

全体として以下のような悩みがいわゆる「ハム目」と言われている特徴だと思います。

ハム目の特徴

まつ毛の上の皮膚がぷっくり膨れたり、だぶついたりする所見が「ハム目」の主たる症状です。随伴する症状として食い込みの強さ、逆に食い込みの弱さ、目の開きが悪い、眠そうに見えるなどがあります。

現在まで相当数のハム目の修正手術を行なってきた私は、ハム目の原因についての仮説があります。その仮説に基づいてハム目修正手術を行っており良い結果が得られています。

「ハム目」の原因や修正方法については今秋の美容外科学会で発表を行う予定です。

さて、実際のハム目修正手術の症例をお見せいたします。

ハム目術前開瞼

まつ毛の上に乗っかる皮膚が特徴的な所見ですね。

このような二重のことを「ハム目」と呼んでいる患者様が多いです。

ハム目術前上方視

上を向いている時にもまつ毛上皮膚のだぶつきが目立ちます。

特に目頭側のだぶつきが強いことが多いですが、これはまぶたの解剖学的特徴が原因です。

ハム目術前閉瞼
ハム目術前下方視

この写真では目立ちませんが、目をつむった(閉瞼)時や下を向いた(下方視)時にも特徴的な所見があります。

多くは食い込みが強く、陥凹が目立つ症例もあります。

ハム目修正デザイン

手術デザインです。

前回手術の二重切開ラインが左右でかなりずれていたので皮膚切除量を変えることにより左右差の修正も行っております。

皮膚切除を行なっておりますが、ハム目の修正では皮膚切除が重要なわけではありません。

ハム目手術直後開瞼

手術直後の所見です。

手術中は細かいラインの調節などを行うためなるべく腫れが出ないように手術を行っております。

腫れが少ないことはダウンタイムの短縮になりますし、二重の完成形を想像することができますのでダウンタイム鬱の軽減にも役立ちます。

ハム目術後6M開瞼

手術後6か月の初見です。

まつ毛のだぶつきが改善しています。

左右差もかなり改善しました。

ハム目術後6M上方視

上方視時のだぶつきも改善しています。

目頭側のわずかなだぶつきが残存しています。

タッチアップの修正手術で更なる改善も可能です。

ハム目術後6M閉瞼
ハム目術後6M下方視

閉瞼時や下方視時の二重ラインの食い込みも同時に改善する手術です。

理想的な目元は目を開いた時に綺麗な二重は当たり前で、目を閉じた時にも自然な二重になることを目指しています。

ハム目の修正手術は二重修正治療の長い経験に基づくハム目の成因(仮説)に従って手術を行っております。

あくまでも仮説ですので詳細の説明は避けますが、二重形成のメカニズムを変更することでハム目の改善を

皮膚切除が重要なわけではありませんので悪しからず。

「ハム目」でお悩みの患者様はぜひご相談ください。

不自然な目元の原因について共に考え、自然な目元に改善しましょう。

施行手術:二重修正手術(ハム目修正)

リスク:左右差、再発、閉瞼障害、過開瞼、低開瞼、予定外線、食い込み、緩み、血腫、感染、その他

手術費用:65万円+税