最近、「あれはいかん」、「これはいかん」などの美容外科医同士のマウントの取り合いをよく目にしますよね。
そういう光景を目にすると、日本には美容外科医がかなり増えてきたので、患者様の奪い合いが激化していて、人間も生き残るための行動が遺伝子にコードされているんだなぁなんて思って見てます。
まぶたの特徴は人それぞれで、その特徴によっては患者様の希望する二重を作るとその方の瞼では不自然に見えてしまう場合もあります。
でも二重についてはあくまでも患者様の希望が最優先なので、患者様を自分の好みにに合わせこむのではなく、自分が患者様に合わせるように心がけています。
例えば、ハム目になりそうなまぶたの特徴で、ハム目のリスクもご説明して、それでもハム目になりそうな二重を希望され、実際ハム目になっても満足されている患者様もいらっしゃいます。
そもそも患者様は夢を求めて美容整形に期待しているはずですよね。
夢は患者様の夢なので、美容外科医は患者様の夢を叶えてあげることが仕事ですね。
今後も夢のある美容整形に関しての発信を続けていきたい思っています。
夢を求めて美容整形を検討している方のために有益になることを期待しています。
さて、今回ご紹介するモニター患者様。
幅のある程度ある平行二重を希望され、目頭の形態や、二重ラインについても理想の形態に近づけたいとのことでした。
眉毛位置に左右差がありますので二重形態や二重幅に左右差が出やすいタイプです。
Xにポストした通り、眉毛位置が低い側(眉毛下垂)は二重幅が狭くなりやすく、眼球の位置も下方かつ後方にあることが多いです。
また、眉毛が低い側は蒙古襞の突っ張りも強く、開瞼も眉毛下垂側が低下している場合が多いです。
ちなみに私の主観的な印象ですが、これらの特徴は右側よりも左側に多い印象です。
(あくまでも主観です。)
それらを考慮して目頭切開と切開二重の計画を立てました。
下の写真は患者様が持参された希望のイメージになります。
三角形の目頭(涙湖)、目頭側が少し狭くなっていく平行二重です。
こういう資料があると手術計画を立てる際や、実際の手術時にとても助かります。
最近の患者様は持参される方が多いので、手術を検討されている方も用意してカウンセリングに行かれることを推奨します。
術前の閉瞼時の所見です。
もともと奥二重がありますね。
今回のケースでは問題ありませんでしたが、自分の奥二重の影響で新たな二重ラインに及ぼす悪影響がいくつもあります。
今後、解説したいと考えています。
目頭切開と切開二重のデザインです。
蒙古襞の突っ張りが強めなので、蒙古襞を大きめに切り込むデザインにしています。
眉毛の高さや骨格を考慮してデザインを行います。
左右で目頭切開の大きさや二重の位置を変えることにより左右差の調節を行います。
術後10か月時の開瞼の状態です。
下方に突っ張っていた蒙古襞が改善して三角形の涙湖が綺麗に見えています。
目頭側が少し狭い平行二重がしっかり維持されていますね。
本症例では目尻の靭帯移動と外側部のグラマラスライン形成を同時に行なっていますが、それについては今後別の記事で紹介したいと思います。
(ここでは割愛させていただきます)
眉毛位置による二重の調節を行なっていますが、左目の中央部分の二重ラインが若干平坦になっています。
もう少し皮膚切除を行なっても良かったかもしれません。
切開二重と同時に目の開き具合も調節可能ですが、今回はご希望がなかったため行なっていません。
もう少し目頭側の開きが良くなっても可愛らしいかもしれませんね。
全体的に良い結果が得られたと考えています。
今後の人生がより素晴らしいものになることを願っています。
あれダメ!、これダメ!ではなく、いついかなる時も患者様の夢を叶える美容外科医でありたいですね。
ところで閉瞼時の所見ですが、右目は自然な引き込みなのですが、左目は食い込みが強めに残存していますね。
実は術後1か月程度から左の予定外線が出現したため、術後2か月目に左の予定外線(三重)の修正と二重引き込みの再調整を行なっています。
予定外線(三重)の修正方法については後日、本ブログでご説明したいと考えています。
施行手術:目頭切開+切開二重手術
リスク:左右差、閉瞼障害、過開瞼、低開瞼、予定外線、食い込み、緩み、血腫、感染、その他
手術費用:65万円+税