院長ブログ

当院の吊り上げ法について(二重幅狭修正)

「吊り上げない吊り上げ法」と「吊り上げしない吊り上げ法」

「吊り上げない吊り上げ法」と「吊り上げない吊り上げ法」

「吊り上げない吊り上げ法」と「吊り上げしない吊り上げ法」
「吊り上げない吊り上げ法」と「吊り上げしない吊り上げ法」

なんのこっちゃと思うでしょうが当院で行なっている吊り上げ法です。

以前にもお話しした通り「吊り上げ法」とは主に二重幅を狭くするために、それぞれの医師が見よう見まねで行なっている手術方法です。

なので、同じ「吊り上げ法」という名前でも、クリニックや医師によって全く異なった方法ということになります。

現在ある二重ラインよりも狭い位置を切り直すことで二重を狭くします。

元の二重が再発(再癒着)しないようにする手技の一つで、二重ラインを眉毛側に糸で引っ張り上げて固定する方法です。

私自身は元のラインの再癒着を予防するための方法を複数備えていて、その中から適した方法を手術中に判断して選択しています。

それらの一部が「吊り上げない吊り上げ法」と「吊り上げない吊り上げ法」です。

一般に、吊り上げ法の欠点として以下のことが挙げられます。

  1. 二重が食い込みやすい
  2. 幅が狭すぎになりやすい
  3. 二重ラインがガタガタする
  4. 術後がつらい

元の二重ラインに対する処理をしっかりと行うことにより吊り上げる糸の力を弱めることが可能になります。

糸は通しますが吊り上げることはしないで、糸がやんわりと入っている状態に調整するのが「吊り上げない吊り上げ法」です。

これにより前述の欠点を回避することができます。

  1. 二重が食い込みにくい
  2. 手術中に二重幅の予測がつきやすいので、目標とする二重幅の調節がしやすい
  3. 二重ラインが滑らかになりやす
  4. 術後が楽

「吊り上げない吊り上げ法」は二重ラインが食い込みにくく、二重ラインが滑らかになりやすくなります。

しかも、手術中に二重幅の予測がつきやすいので、目標とする二重幅の調節がしやすいという利点があります。

そして、眉毛側から糸で引っ張り上げずに内部の処理のみで行う方法が「吊り上げない吊り上げ法」です。

内部の処理にはコツがありますが、細心かつ十分な剥離操作が必要になります。

最近では吊り上げを予定している症例10例のうち、実際に吊り上げを行う症例は1例程度の実績になっています。

どちらも術後がとても楽で、みなさん普通に就寝されています。

術後の腫れ、吊り上げのやり方など、とにかく患者様に負担がかからないように細心の注意を払っています。

患者様に優しい手術は良い手術ですね。