みなさんこんにちは。本当に久しぶりのブログ更新で申し訳ありません。
忙しさを理由にブログ更新をサボっていたところ、カウンセリングにお見えになった複数の患者様から「ブログを楽しみにしています」「更新されていないか毎日チェックしています」という暖かい(というよりお叱りの)お言葉をいただいて反省しております。
以前より「目をぱっちりさせたい」という希望の相談を多く受けます。
患者様が「目をぱっちり」という言葉を使う場合、3通りの解釈があります。
- 黒目を大きく見せたい(目の開きを良くしたい)
- 広めの二重幅にしたい
- 1と2両方(目の開きの良い幅広二重)
その他の表現においても同様で、同じ言葉であっても患者様によって意味合いが異なるケースが多々ありますので、言葉の意味についてカウンセリングの際根掘り葉掘りお聞きするようにしています。
二重の完成形のイメージを患者様と私で共有することで、希望と異なる二重になってしまうリスクを回避するためです。
当院でカウンセリングをご検討されている方はご希望の二重の写真などを持参していただけると助かります。
せっかく二重整形手術を行なったにも関わらず、希望と異なる眠たそうな二重になってしまった方は少なからずいらっしゃいます。
「目元ぱっちり」の二重になりたかったのに。。。なんで?
二重完成形のイメージ共有と二重手術術式自体に問題がある場合が多いと思いますが、今回ご紹介する患者様もそのうちのお一人です。
今回も症例写真の共有にご協力いただけて大変感謝しております。
ありがとうございました。
27歳の女性で、10年前他院美容外科で切開二重手術を受けました。
ぱっちり二重になるはずが、眠たそうな目元の印象になり、気になりつつも10年間が経過してしまいました。
当院のHPを参考にされて、修正可能かどうかご相談にお見えになりました。
患者様の気になる改善点は以下のごとくでした。
- 二重ラインの食い込み
- まつげ上皮膚のだぶつき
- 眉下(二重上)のくぼみ(正式には上眼瞼溝と言います)
- 眠そうな印象の改善
二重修正手術前の開瞼の状態です。
黒目の上1/3〜1/4程度が隠れており、眉毛が持ち上がっています。
二重の引き込みも弱く、取れかけの埋没二重のようです。
まつげ上皮膚がだぶついてまつげの根元が見えていません。
また二重と眉毛の間が窪んでおり、元気がない、眠そうな印象です
二重の引き込みが緩いにも関わらず、目を閉じた時の二重ラインは食い込みが強めです。(写真では分かりづらいですね)
この現象は10年前に行った切開二重手術の方法が原因であると考えています。
10年前からお悩みになっている経緯もあり、手術に対する不安がとても強く、手術前のカウンセリングは2回お見えになりました。
毎回質問事項をメモに書いで持参されて、気になっている点、疑問点などを一つ一つ漏れなく解決されていました。
目元の縦幅、横幅がいずれもお顔に対して小さめでありましたので、目元を4方向に大きくすることをご提案いたしました。
目元のフルコース修正手術
- 二重修正
- 開瞼調節(いわゆる眼瞼下垂)
- 目頭切開
- 目尻靭帯移動
- 外側垂れ目形成
手術当日は5〜10分程度の最終確認ののち手術室へ移動します。
二重修正手術および目頭切開のデザインです
目頭切開と目尻靭帯移動+外側垂れ目形成は「ほんの少しの改善にしたい」というご希望がありましたので控えめな方法で行いました。
切開線をデザインしたのち局所麻酔を行います。
手術中何度も目を開いて二重の形態を確認しますので、当院では目元の手術については必ず局所麻酔で行います。
麻酔時の痛みについては激痛ではありませんが、修正手術の場合は初回手術よりも痛みが強いのが一般的ですが、前回手術の癒着の程度が強いほど痛みが強い傾向にあります。
ご希望に応じて事前に麻酔クリームを使用することも可能で、注射の痛みが若干和らぎます。
二重修正、目頭、目尻それぞれの手術直後の状態です。
手術の所要時間はおおよそ3時間半ほどでした。
手術後には一刻も早く社会復帰をさせてあげたいと思っています。
そのため、手術に際してはなるべく腫れないように、細心の注意を払って手術を行なっています。
もちろん個人差がありますので、思いの外晴れてしまう場合もありますが、腫れない心がけは常に行なっております。
一般的に10〜14日で社会復帰される方が多いですが、お仕事が休めない方は1週間ほどのダウンタイムで、眼鏡等をかけて職場復帰されているようです。
抜糸時の状態です。
目の開きは良くなり、まつげ上にだぶつく皮膚がなくなり、まつげの根元がしっかり見えています。
目頭と目尻は少しの改善のみなので、腫れなどもありこの時点では分かりにくいですね。
少なくとも目尻切開や目尻靭帯移動時の粘膜露出は認めません。
抜糸直後の傷跡は当然まだ目立ちます。
目元のフルコース修正手術後 1か月の状態です。
目の開きや眉下のくぼみが改善しています。
手術による腫れもかなり落ち着いています。
目頭も0.5〜1.0mm程度広がっています。
目頭は赤い肉(涙丘と言います)が見えすぎることなく自然な形態です。
目尻の粘膜露出もなく、下まぶたのまつげも目尻まで連続しています。
目尻の三角形の形態がなくなったりもしていません。
全体的に傷跡がまだ目立ちますね。
目元のフルコース修正手術後 3か月の状態です。
傷跡がずいぶん落ち着いてきました。
まさにぱっちり目になりました。
目元のフルコース修正手術後 6か月の状態です。
手術後のむくみもすっかり落ち着きました。
目の開きもとても良好で、目頭、目尻も自然な形態です。
目頭については0.5mmや1.0mm程度の改善でもかなり効果があります。
そもそもまぶたの横幅は25〜30mm程度しかないので、0.5mmや1.0mmという値自体は小さな値ですが、25〜30mm分の0.5〜1.0mmは非常に大きな意味を持ちます。
目尻靭帯移動+外側垂れ目形成で目尻側下半分の白目をいっぱい見せることで、とても目が大きくなったように見えます。
傷跡の食い込みも手術前に比べてとてもよく改善しています。
念のため手術前の目元をもう一度
手術後の方が断然魅力的ですね。
手術費用:目元のフルコース修正 88万円(税別)
リスク:瘢痕、開瞼の左右差、過開瞼の残存、閉瞼障害による角膜障害、粘膜露出、二重幅の左右差、二重幅・目頭目尻の形態等が希望と異なるなどのリスクがあります。