本日(あっ、もう昨日になりました)、開院以来はじめての当院施術後の埋没法二重(3点どめ)の修正術を行いました。
もちろん、手術後に患者様に仕上がりについては他院同様にご確認いただいております。
ただ、手術直後は麻酔の影響や緊張感などもありますから、冷静な判断は出来ないのは当然です。
(自分に置き換えてもそう思います。)
実は手術翌日の消毒の際、目頭のラインについての左右差を気にされておりました。
埋没法二重で手術翌日は最も腫れの強い時期でありますので、その時は経過観察と致しました。
しかしその後も二重ラインの左右差は患者様を悩ませてしまったようで数日後、修正の可能性についてお問い合わせがありました。
埋没法の場合、手術後2週以内であれば
- 修正を比較的容易に行える事
- 一刻も早く、心の悩みを解消してあげたい事
などから本日、術後8日目で修正を行いました。
手術前のカウンセリングで、患者様の言われる左右差は最もな内容でした。
ただし、実際には私にしてみると微妙な違いという印象で、手術で調節しがたい微妙な左右差でありました。
(でも患者様にとっては非常に大きな違いなのはもちろんよく理解しております。ごめんなさい。)
そして最も問題なのは「埋没法でそこまで微妙なコントロールが出来るのか?」という事でした。
実際には
- 左内側の平行・末広のラインの違い
- 開瞼時の二重ラインのカーブの上に凸の度合いが右でやや平坦化している
という不具合でした。
おそらくこの8日間というもの、患者様は非常に悩まれ、また「修正の希望」をクリニックに伝えて良いものかと心悩まされていたに違いありません。
手術前のシミュレーションで
- 左内側の糸を1mm上、1mm鼻側
- 右外側の糸を1mm上
に移動する事としました。
前回埋没の糸を約1mmの切開から抜糸して、新しい糸を1mmずらしてかけ直しました。
たった1mmですが改善効果は著しく、患者様も非常に満足されておりました。
そしてたった1mmの違いに驚かされるとともに、埋没法の難しさ、奥の深さを痛感した次第であります。
池本形成外科・美容外科では大手美容外科でよく提供されている「埋没法永久保証」などというまぶたの健康を害する馬鹿げた制度は設けておりません。
ただし、われわれは患者様が満足する手術を徹底して行っておりますので、患者様のご不満に対して
ごまかす事無く!
真摯に対応させていただく!
ことをクリニックの皆が心がけており、そして本日の経験でもその信念を貫く事が患者様や、われわれ医療スタッフにとっても「喜ばしい」、そして「清々しい」気持ちになれるのだとあらためて確信致しました。
当たり前の事ですが大切な事ですね。