院長ブログ

広すぎる二重幅の術後短期経過 <二重幅を狭くする2>

患者様のご協力により、2015年2月14日にご紹介致しました二重幅狭小化手術(幅狭修正)の手術後から抜糸までの経過を供覧致します。

当院では手術後におこる合併症の一つである血腫のリスクを軽減するため手術後翌日もしくは手術後2日目に患部の状態を拝見させていただく事を基本としています。

ただし遠方からの患者様や、ご事情により1〜2日目の外出が困難な方の場合は抜糸までの間、ご自宅での自己消毒のみで処置を行っていただくことも可能です。手術後の経過が順調であり、患者様のご負担が少なく済みますように、それぞれのご事情に合わせて最適な術後処置の経過を立てております。

広すぎる二重修正術後2日目開瞼
広すぎる二重修正術後2日目開瞼

手術後2日目に患部の状態を拝見させていただきました。

手術後の皮下出血が右の方が若干強いようで、二重幅が一時的に広くなっております。

この程度であれば、数ヶ月の経過で改善されて来ると思います。

広すぎる二重修正術後2日目閉瞼
広すぎる二重修正術後2日目閉瞼

同じく手術後2日目で目を閉じた状態のお写真です。

出血の影響により右の腫れを強く認めています。

目を閉じる機能に問題は無く、閉瞼障害は認めません。

広すぎる二重修正術後6日目開瞼
広すぎる二重修正術後6日目開瞼

二重やまぶたの手術の抜糸は通常術後5〜7日目で行います。

手術後6日目に抜糸を行いました。

右の皮下出血が重力により下まぶたの一部に広がっています。

主に目尻側の術後出血が多かったようです。

手術後2日目に認めていた腫れによる二重幅の左右差は、手術後6日目で若干改善しております。

広すぎる二重修正術後6日目閉瞼
広すぎる二重修正術後6日目閉瞼

傷の治り具合はとても良い状態で、患者様のご自宅での軟膏処置がとても良く行き届いていた結果だと思います。

傷跡についてはまだ論じる時期では有りませんが、まだ目立ちますね。

手術後の合併症として最も問題な閉瞼障害は認めておりません。

以上が二重幅狭小化手術(幅狭修正)の術後早期〜抜糸までの経過です。

私は手術に際して患者様の「可能な限り早い社会復帰」を常に考慮して手術を行っております。

今回は右まぶたの皮下出血が下まぶたにまで及んでしまった事で、ダウンタイムに影響を与えてしまいました。

このたびの患者様は、前回お受けになった全切開二重手術後の腫れによる経験から、お仕事を3週間お休みを頂いて準備されていたようです。

予定よりも早く仕事に復帰が出来る事を大変喜んでおられて、私としましては申し訳なく思っていたので、少し照れくさかったです。

今後も当院では術後1ヶ月目、3ヶ月目、6ヶ月目の経過を拝見させていただき、問題なければ終了とする予定でおります。

今回ご協力いただいた患者様に関しまして、ご自身が辛い思いをしている中であるにもかかわらず、同様のお目元の不具合でお悩みの患者様に配慮されてご協力いただいておりますので引き続き術後の長期経過を皆様に供覧させて頂く予定です。

「消してしまいたい過去」のはずですが勇気を持ってお写真をご提供いただいた事に大変感謝しております。

私としましても手術や手術後の経過の詳細を広くお伝えできる機会を得まして本当にありがたいことだと実感しております。

ありがとうございました。

抜糸が終わり、明るくクリニックを後にする患者様の笑顔を拝見する事が出来て、私をはじめスタッフ一同大変嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

大変ありがたい機会を頂戴しておりますので、二重や目元の他院修正手術、特に「広すぎる二重幅を狭くしたい」患者様に参考にしていただければと思います。