院長ブログ

二重ラインの食い込みは初切開が肝心!(重症編)

みなさんこんにちは。

池本形成外科・美容外科院長の池本繁弘です。

連日猛暑が続いておりましたが、今日の東京は涼しいですね。

暑い日が続いていますので、この夏に手術を予定されている患者様は十分な体調管理を行って手術に備えてくださいね。

さて、今回みなさんにご紹介するのは重症例の食い込み修正についてです。

というのも、 先週用事があって岡山県に行ってきました。

その時出会った女性(といっても深い意味はなく、酒場のお姉さんです)が切開二重手術後の二重ラインのキツイ食い込みで悩んでおられました。

少しだけでしたが相談にのらせていただいて、改善可能なことをお伝えしました。

その方と同様の重度な二重ライン食い込み修正手術を当院で行わせていただいた患者様がいらっしゃるので、「1週間以内にブログで紹介する」とお約束して、本日がその1週間目になります。

その方も「整形バレバレ」な、「二重ラインの不自然な食い込み」について、毎日メイクの際に思い悩んでいるとのことでした。

二重ライン食い込み改善の可能性について期待しておられるかもしれませんし、お約束は守らなくてはいけませんので、ぎりぎりですが本日慌てて更新した次第です。

今回は当院で手術を行っていただいた3名の患者様にお写真を提供していただきました。

ご協力いただいた患者様には、いつもながら本当に感謝しております。

ありがとうございました。

1名は他院で全切開二重手術を受けて、食い込みのキツイ、不自然な二重で悩まれている患者様で、当院で食い込み修正手術を行いました。

他の2名は、当院で初切開二重手術を行わせていただいた患者様で、参考として末広二重平行二重について紹介させていただきます。

1名の修正手術の患者様には大変申し訳ないのですが、このブログを参考にしていただいている全国の方々に初切開二重手術の重要性をご理解いただき、全切開二重で失敗しないためにも比較して使用させていただきました。

では、まず二重ラインの食い込み修正手術についてご紹介いたします。

重度な食い込み術前開瞼

目を開いている時は、一見して普通の二重のように見えます。

前医での全切開後6か月が経過しているとのことでした。

重度な食い込み術前閉瞼

ところが目を閉じてみると、二重ラインが目立っているのがわかります。

まるで彫刻刀三角刀で力一杯皮膚を削り取ったような刻みが入っていますね。

この不自然な食い込みによって、目元を見られることをとても苦痛に感じ、瞬きをすることすら気になってしまうとのことで、何とか修正できないものかとのことで来院されました。

重度な食い込み術前下方視

二重ラインの不自然な食い込みは目を閉じた時のみではなく、下を向いた時、うつむいた時にも目立ちます。

喫茶店などで向かい合って座っている時などに、「整形がバレるのが気になって」あるいは「整形を指摘されるのが気になって」テーブルの上のものを見ることができないというお悩みは多くの方に共通しております。

重度の二重ラインの食い込みと、二重ラインしたの陥凹を認めましたが、十分改善可能であると診断しましたので二重食い込み修正手術をご提案いたしました。

重度な食い込み修正術後閉瞼

二重食い込み修正術後です。

目を閉じた時のキツイ食い込みが改善しています。

また、二重ラインのすぐ下の陥凹についても改善し、平坦になっているのがわかります。

 

重度な食い込み修正術後下方視

下を向いた時にもキツイ食い込みはなく、自然なまぶたの形態になっています。

目頭側にわずかに線状の食い込みが残存しています。

もともと、末広二重の場合、目頭側の一部が食い込みやすいという特徴があります。

重度な食い込み修正術後開瞼

目を開けた時の印象も手術前と大きく変わらないように修正することが可能です。

もちろん、食い込み修正手術と同時に二重の形を変更したい場合には、ご希望に応じて修正することが可能です。

この患者様は二重ラインの食い込みを気にすることなく生活することが可能になり、大変喜んでいただきました。

続いて、当院で初回全切開二重手術(俗にいう初切開)を行った患者様について、二重ラインの食い込み具合のご紹介です。

まず、末広二重の場合です。

食い込まない末広二重術前

一重の患者様で広すぎない自然な幅の末広二重を希望されました。

まぶたにはもともとうっすらしたラインを認めます。

食い込まない平行二重術前開瞼

手術後6か月の二重の状態です。

とても綺麗な末広二重になりました。

食い込まない末広二重術後閉瞼

目を閉じた状態で、先ほどご紹介した患者様のような二重ラインのキツイ食い込みは認めません。

二重ラインに一致して浅い溝が形成されており、目頭側がやや目立ちます。

前述の通り、末広二重の目頭側はややラインが目立つ傾向にはありますが、個人差もあり、この患者様は目立っている方だと思います。

しかし、この程度の食い込みは生まれつき二重の方でも多く認めるレベルだと思います。

もちろんこの患者様も気にされているわけではありません。

食い込まない末広二重術後下方視

二重ラインの食い込みが最も目立つうつむいた時でも、食い込みのない、平坦で綺麗な二重が形成されています。

私のミスでメイクを落とさずに写真を撮影してしまいましたが、二重手術後によく認める瞬きにより二重ラインにファンデーションが溜まってしまうようなことも認めません。

続いて、平行二重の場合です。

食い込まない平行二重術前開瞼

もともと奥二重ではありましたが、加齢により皮膚がたるんできており、さらに二重幅が狭くなってきた患者様です。

現在より二重幅を広げて、しかし幅の広すぎない平行二重を希望されて全切開二重+皮膚たるみ取り手術を行いました。

食い込まない平行二重術後開瞼

手術後の二重は綺麗なアーチを形成しています。

術後3か月で、まだ若干の腫れが残存しています。

目頭側の二重ラインは長すぎない綺麗な平行型の二重になっています。

食い込まない平行二重術後閉瞼

目を閉じた状態でも自然で食い込みを認めません。

傷跡も目立たず、本当に手術を行ったのか?と疑うほどだと思います。

個人差はありますが、目頭側の食い込みも認めません。

食い込まない平行二重術後下方視

もちろんうつむいた時でも全く食い込み知らずです!

全切開手術後3か月の状態ですので、術後6か月、1年の状態が楽しみです。

より目立たなくなることでしょう。

もちろん患者様には大変喜んでいただいております。

以上、全切開二重手術後の二重ラインの食い込みについて、食い込み修正手術と当院で行なった初切開手術について紹介いたしました。

大切なことは、自然な二重ラインの食い込みには初切開が肝心です!

私自身の切開二重手術方法は、おそらく美容外科で一般的に行われている全切開二重手術とは異なった方法で二重手術を行っております。

(「おそらく」というのは一つ一つ確認していないから控えめな表現です。)

目的は

  1. 食い込みの少ない二重
  2. 生まれつきのような二重
  3. 傷跡の目立たない二重
  4. 目を閉じた時にまぶたが平らになる二重

を作ってあげたいからです。

そのためには、生まれつきの二重の構造・メカニズムをよく理解し、(同じ構造は無理なので)非常に似通った構造の二重を作る手術を行うことを行なっております。

食い込みの浅い自然な二重ラインを希望の患者様は初切開二重手術の重要性を十分にご理解ください。

また、不幸にも過去の切開二重手術によって、食い込みのキツイ不自然な二重になってしまった患者様も、二重食い込み修正手術によって改善することが可能ですのでご安心いただければと思います。

最後に、岡山のお姉さん、ブログの更新が遅くなりまして申し訳ありませんでした。

ギリ間に合いました(汗)。

二重食い込み修正手術について参考にしていただければ幸いです。