皆さんこんにちは池本形成外科・美容外科の池本繁弘です。
当院は今年2015年3月3日に開院致して、半年が経過しました。
当院での最も多いご相談・治療の一つに他院修正相談・修正手術があります。
自費診療・保険診療を問わず様々な修正治療・修正手術のご相談をお受けするたびに、過去の手術における不具合で悩まれている患者様がこれほど多くいらっしゃるのかと日々感じております。
中でも二重まぶたやお目元の修正治療が最も多く、都心から少し離れた立川にも関わらず、全国各所からとても多くの患者様にご来院いただいております。
二重まぶたやお目元の修正治療で多いご相談は以下の通りです。
１ 二重幅が広すぎる。二重幅を狭くしたい。
２ 二重の下（まつ毛の上）のぷっくりした皮膚無くしたい。
３ 眠たそうな、半開きの目を大きくしたい。
４ 眼瞼下垂手術後の開きすぎを改善したい。
５ 部分切開二重後の不自然なライン、傷跡、きつい食い込みを目立たなくしたい。
６ 目頭切開後の目元の違和感をもとに戻したい。
などです。
その他にもそれぞれの患者様ごとのお悩みがあり、まぶただけでも様々なご相談を頂いております。
修正治療は初回の手術と比較して格段に難しくなります。そのため豊富な知識と高い技術が必要になる難しい手術です。
手術後の結果も少なくとも３ヶ月、可能であれば６ヶ月〜１年が経過して問題なければ、やっと「手術が成功した」と言えるのだと思います。
さて、ここで当院にも手術後6ヶ月が経過し、症例写真としてご協力いただいた患者様が徐々に増えて参りましたのでご紹介したいと思います。
まず、あらためてご協力いただいた患者様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。
今回ご提示する患者様は、他院で切開二重を受けましたが希望よりもかなり幅の広い二重になってしまったとの事で修正を希望して来院されました。そもそも患者様は奥二重に近い二重を希望されていたそうです。
明らかに設定した二重幅が広すぎるために、まぶたの開きが悪くなっています。あたかも眼瞼下垂になってしまったような目です。二重ラインからまつ毛の間の皮膚がダブついていてぷっくりしています。
手術は二重よりも下の部分の皮膚を切除するとともに前回手術の癒着を十分に剥離しました。
目を閉じる筋肉の眼輪筋、目を開ける筋肉の上眼瞼挙筋腱膜、いわゆる目の脂肪の眼窩脂肪などの操作や再癒着防止の操作を行いました。
皮膚縫合を終了した状態です。手術時間は約70分でした。
修正手術直後の座った状態です。まつ毛に覆い被さるぷっくりが改善して、目が良く開いています。若干の腫れを認めるため二重幅はまだある程度の広さがあります。腫れにより目頭近くの二重に僅かな左右差を認めます。
手術後半年の状態です。
二重幅が狭くなり、まつ毛に覆い被さる皮膚やぷっくりが無くなっています。まつ毛の根本が見えて、奇麗にまつ毛が跳ね上がっています。目の開き具合も良好になりました。ご自身も目を開けるのがとても楽になったと感じておられます。
まぶたを閉じた状態です。
傷跡はあまり目立ちません。今後傷跡が無くなる訳ではありませんが時間とともにより一層綺麗になって行くと思います。
以上、患者様の満足度も非常に高く、とても良い結果を得たので経過観察を終了と致しました。
みなさん。
この患者様の場合はとても良い結果が得られましたが、修正手術は非常に難しい手術です。修正手術は必ずしも全ての患者様で100%の結果が得られる訳ではありません。
最も大切なのは初回の手術です！
カウンセリング時にはあなたの希望を十分に理解して十分かつ丁寧な診察と、ご自分が希望される二重について本当に実現可能か否かをしっかりと説明してくれる医師を選ぶのが良いでしょう。
そして手術はご自分が希望していない二重や、思いもよらない結果になる可能性も無い訳ではありません。その際にも手術後の不満や不具合に対して親身になって一緒に改善方法を考えてくれる医師を選んで下さい。
そういう医師を見抜く力もクリニック選び、医師選びには大切な事だと思います。