皆さんこんにちは。
池本形成外科・美容外科院長の池本繁弘です。
以前このブログでご紹介させていただいている二重幅が広過ぎてお悩みの患者様が、先日術後3ヶ月検診のためクリニックにお見えになりました。
とても明るい笑顔でお見えになり、手術を担当させていただいた医師として大変嬉しく思いました。
そしてその明るい笑顔に癒されて、私自身も非常に豊かな気持ちになりました。
患者様のご好意により二重幅狭修正手術の術後経過のお目元のお写真をご提供いただきました。
本当にありがとうございます。
二重幅狭修正術後の中期結果(1 ~3ヶ月目)が出ましたので、ここに供覧いたします。
手術時、手術後抜糸までの経過は過去のブログ記事を参照して下さい。
まず術前の状態からです。
術前の状態は過去ブログですでに紹介済みです。
広すぎる二重幅
目の開きが悪い開瞼不良
二重下・まつ毛の上の皮膚のぷっくり
切開二重の傷跡が目立つ
二重ラインの凹み・陥凹
など、特徴的な所見を認めます。
前回、前々回は手術・手術直後の様子と手術後1週間までしかお見せ出来ておりませんでした。
今回術後1ヶ月目と術後3ヶ月目の状態をお見せする事が出来ますので、同様のお悩みを抱える方々に参考にしていただければと思います。
まず、手術後1ヶ月目の状態です。
術前は幅の広い二重のため眼瞼下垂のような顔貌と症状を認めていましたが、術後の目元はぱっちりとしてとても良く改善しています。
二重幅も狭くなっており、自然な並行型二重になりました。
少し前のブログにも書きましたが、不自然な二重の印象は二重幅の広さのみでは無く、二重の手術方法に問題が有る場合がほとんどです。
この患者様の修正手術の特徴は「間違った二重の作成方法を正しい方法に変更する」という方法で行っています。
傷跡を見ていただくための目を閉じた状態です。
二重幅狭修正術後1ヶ月ですので傷の赤みと硬さはまだ残存していますね。
ただし、メイクをすれば特に日常生活に問題はない程度だと思います。
患者様は初回の切開二重手術後に恐ろしいぐらい腫れたとの事でした。
ダウンタイムを考慮して今回はお仕事を3ヶ月お休みして手術に臨んだそうです。
そんなに長いダウンタイムは必要ないのではないか?と思っていたのですが、結果、手術後2週間で職場に復帰されたとの事でした。
その事についても大変喜んでおられたのが印象的です。
当院で目元や二重の手術を行った患者様は共通して腫れが少ないのが特徴だと思っています。
二重手術後の腫れに関して大切な事は「腫れない様に手術を行う」という事につきると思います。
そのためには手術開始から終了まで、多くのポイントで気をつめなければならない事が山ほど有ります。
二重切開の傷跡やくい込みに問題がないかをチェックするために下を向いた時・うつむいた時・下方視時の写真も供覧致します。
伏し目やうつむいた時、瞬きの時にも二重ライン・傷跡の食い込みが目立たない様に二重を作成する様にしています。
二重手術後の傷跡やくい込みでお悩みの患者様も非常に多く、当院でもとても多い修正相談の一つです。
生まれつきの自然な二重に近づけるには、生まれつきの自然な二重のメカニズムを熟知して手術を行う事がとても大切です。
続いて、手術後3ヶ月目の状態です。
目元のお化粧は落としていただきましたが、うっすら残っているかも知れません。
その分、差し引いてご覧下さい。
修正手術前に比べて目は大きく開いていますが、開きすぎという事はないですね。
過去ブログに掲載した手術直後の写真ではややキツい目元の印象ですが、術後3ヶ月で「つり目」や「キツい目」の印象は全く有りません。
目を閉じた状態でまぶたはほぼフラットになっていて、傷跡が目立ったり、二重が食い込んだり、整形バレバレだったりはしていないですね。
下を見たときの傷跡の食い込みも認めませんね。
これであれば二重の手術をしたという事が周囲にばれてしまう事はないでしょう。
全体として結果は良好ですが、術者として仕上がりに気になっている点はいくつか有ります。
右目内側の二重引き込みの弱さや若干の二重幅左右差の残存などですが、touch up手術のご希望が有ればもちろん修正可能だと思います。
修正手術では手術中の操作一つ一つに神経を尖らせて行います。
残存している組織を愛護的に扱いことが非常に重要であり、その注意深い操作は形成外科的手技の基本でもあります。
以上、二重幅狭修正術後中期(1〜3ヶ月)の経過のお写真を供覧するとともに、当院での二重修正手術について開設致しました。
二重幅、左右差、傷跡、二重の食い込み、不自然さなどでお悩みの患者様に参考にしていただければと思います。
引き続き二重幅狭修正術後の長期経過につきましてもご報告させていただきます。